借入

借入金依存度から見ても、キャッシングは銀行系が有利な理由

借入金依存度という言葉をご存知でしょうか。これは、有利子負債÷総資産×100という式で算出される値(単位はパーセント)で、企業や個人事業主における経営の健全度を表す指標となります。簡単に言うと、何かを購入する際に、自己資金だけで足りなかった分を金融機関等からどのくらい借りたかという指標のことです。これは通常50%以下が望ましいと言われています。

ここであなたが何か20万円のものを購入したとして、それに対する借入金依存度が50%だったとするとあなたの負担はどれだけになるでしょうか?

こう質問すると、たいていの人は10万円と答えるでしょう。しかし本当の負担としてはどうでしょうか。ここで注意していただきたいのは、購入のために「借り入れ」をしているということです。仮にこの10万円を、銀行系のキャッシングで年10%の利率で翌月に完済する場合と、銀行系以外のキャッシングで年15%の利率で翌月に完済する場合とで返済額を計算してみます。銀行系だと小数点以下四捨五入で、1ヶ月を31日として計算した場合、100000×0.1÷365×31=849円ですので、翌月の支払額は100,849円になります。銀行系以外だと小数点以下四捨五入で100000×0.15÷365×31=1,274円ですので、翌月の支払額は101,274円になります。

利息が付くので実際の負担額が10万円を超えるのは当然ですが、逆に利息も含めて翌月の負担を50%に抑えるとしたら、銀行系のキャッシングと銀行系以外のキャッシングでは、それぞれいくら借りれることになるでしょうか?

話を簡単にするために、実際には誤差が生じることを承知の上で、単純に10万円をキャッシングで借り入れした際の利息から引いて比較してみると、それぞれ99,151円と98,726円となります。もちろん、この数値は金額が大きくなれば、さらに差が大きくなることになります。

財務の健全性の目安となる借入金依存度ですが、これを元にどのくらいまでのキャッシングが可能かという尺度にあてはめてみると、やはりキャッシングは銀行系が有利だということがおわかりいただけると思います。




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