借入

年金を担保に借入をするとしたら、知っておくべきこと

昨今は、年金生活者でも様々な事情により借入の検討をせざるを得ないケースがあるようです。世知辛い話でありますが、もし年金生活者が年金を担保に借りるとしたら、独立行政法人福祉医療機構が行なっている年金担保貸付を利用することになります。手続きについては、年金の受け取り口座を持っている金融機関で行なうことができます。ただし、ゆうちょ銀行や農協及び労働金庫では取り扱いをしていませんので、もしこの制度の利用を考えている場合は、「独立行政法人福祉医療機構代理店」の表示のある銀行に相談することをおすすめします。

なお、年金担保貸付は平成23年12月に改正が行なわれました。主な改正点としては、「融資限度額の引き下げ」「資金使途区分」の変更などです。借入可能な金額は10万円から250万円の間ですが、資金使途区分が「臨時生活資金」となった場合は融資限度額が100万円までとなります。「臨時生活資金」以外の使途区分としては、「保健医療」「介護・福祉」「住宅改修等」「冠婚葬祭」「教育」「事業維持」「債務等の一括整理」がありますので、たいていのことにはこの制度で対応できるはずです。返済時の利率については、年金担保貸付の場合は年利1.6%、労災年金担保貸付の場合は年利0.9%となっています。その他、詳細については独立行政法人福祉医療機構の公式サイトで確認してください。

それから、1つ気をつけていただきたいことがありますが、本来、年金を担保にした融資は違法行為となります。現在、年金を担保にした融資(借入)が可能なのは、あくまで独立行政法人福祉医療機構が行なっているものだけですので、もしそれ以外の業者で年金を担保にした融資をうたっているところがあるとしたら、それは違法行為になりますので注意してください。




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