借入

キャッシングという名の借入金の仕訳をどうするか

キャッシングといった借金返済による支出は、簿記の勘定科目というところの、どの科目にあたるでしょうか?

こういうことを聞くと、自分は経理の仕事をしているわけじゃないから、簿記の仕訳なんて自分には関係ないと思う方も多いかと思いますが、最近は家計簿を簿記の書式で記入している人も案外多いのです。特に住宅ローン等の借入や返済がある家庭で、最近その傾向が見られます。また個人事業主の方も、最低限の会計の知識は必要になる場面があるので、将来、何か商売を始めようかと考えている方も、簿記の基礎知識は知っておいて損は無いはずです。

さて、最初の問いかけですが、結論から先に言うと仕訳科目としては、「短期借入金/現金」になります。これは、仕訳においては株式や社債の発行以外の金融機関から、もしくはある特定の人物からの借り入れは、「借入金」の扱いになるからです。その中で、返済期日が貸借対照表日の翌日から起算して1年以内に到来しないものが長期借入金となるので、そこから考えるとキャッシングは短期借入金の扱いになります。口座振込でれば、短期借入金/普通預金でもいいでしょう。例として、借入時の仕訳としては、借方科目に現金、貸方科目に短期借入金としてそれぞれ金額を記入し、返済時の仕訳としては、借方科目に短期借入金、貸方科目に現金および支払利息としてそれぞれ金額を記入することになります。

なお、余談になりますが、銀行に融資をお願いする場合、審査において重視される項目の1つに「借入金の明細」があります。ここでは金額や支払状況だけでなく、既に他の金融機関から借入がある場合に、どういったところから借入があるかをチェックされます。具体的な審査基準は銀行によって異なりますが、銀行系以外の会社から高利率の借入があると、何か高い利率で借り入れをしなければならない理由があるのではと思われる可能性もないわけではないので、キャッシングにおいては極力銀行系の低金利のものを利用する方が、返済金利だけでなく信用情報からも無難なことは意識しておいた方がいいです。




このページの先頭へ