借入

銀行で借入を申し込む際に参照される個人情報に関する基礎知識

キャッシングや住宅ローンなど、個人が銀行に借入の申し込みをする機会は結構ありますが、その際には必ず個人情報の参照がつきものです。その際に、自分の個人情報がどのように扱われるかご存知でしょうか。

銀行に借入の申し込みをすると、審査の際に、ますはその銀行で何か他に借入をしていないかチェックされます。そこからさらに、信用情報機関と呼ばれる会社を通して、他行からの借入等がないかを調査されます。銀行、信販会社、消費者金融会社といった業界ごとに信用情報機関が存在しており、これらの会社では相互に情報の照会をしているため、クレジットや消費者金融系のローンの申し込みや利用履歴があると、ここでわかるようになっています。またこの時に、申し込みをした人の氏名などの個人情報が信用情報機関に登録されます。

よくキャッシング等の申し込みで、もし審査が通らなかった場合は、むやみに他の会社を訪ねるようなことはせずに、ある程度、期間を置いてからの方がいいと言われる理由はここにあります。審査を行なった時に、申込者の信用情報について、銀行(あるいは信販会社、消費者金融会社)が信用情報の審査を行なったという記録が残るからであり、短期間に連続して審査の照会を行なわれたということがわかると、多重債務者(あるいはその予備軍)と判断される可能性が高くなるからです。こうした信用情報の照会が行なわれたという記録は、信用情報機関においては半年間保存されます。

また審査が通って借入が出来た場合、その返済状況などの利用履歴も当然、信用情報機関に記録されます。こういった利用履歴は、完済後、五年間保存されるため、住宅ローンの審査に関する照会で情報が残っていると、審査に影響する場合があります。なお、こういった情報は、申込者個人も参照することは可能であり、保存期間を過ぎているのに情報が残っているなど正当な理由があれば、信用情報機関に自分の情報を削除してもらうことができます。よく銀行に借入の申込をする場合に、うそをついても必ずばれるというのは、こういう仕組みがあるからであり、特に住宅ローンの申込みの際には、都合の悪いことは初めから相談しておくことをおすすめします。そうすることで、例えばその銀行との付き合いで複数のカードを作成している場合に、不要なカードを解約することで融資枠の融通をしてもらえたようなケースもあるわけですから。




このページの先頭へ